5

 2003/10/11 「キムチ作り」の家庭におじゃましまーす!

ここではじめて地下鉄を利用。
自動券売機から券が出てこない!というアクシデントがあったが、かなり挙動不審になったあと券出口を手でまさぐるという強硬手段に出てみたら、そこで券が詰まっていたということが判明。なにもわたしの番で詰まらなくても〜。でも、よかった。もう少しでもう一枚買うところだったよ。 地下鉄代は700ウォン(70円)。イヤ、値段の問題じゃないんだよ。 うん。

市街地から少し離れた「弘済(ホンジェ)」というところで降り、指定の出口を出てウロウロしてると、すぐに女の人が声をかけてきてくれた。 「キムチを作る家」のイムさんだった。 ご主人の車に乗ってイムさんのアパートへ。 所狭しと高層アパートが建っていて、マンモスマンション地帯って感じの場所。 そしてアパートと言っても日本のアパートとは違って、日本で言うところの一般マンションて感じの建物。 エレベーターで住まいのある階にゆく。 韓国に観光に来ていて、「おじゃましま〜す!」とよそのお宅に上がる経験なんてそうないから、小さくワクワク。

この日の参加者は、わたしと妹の他は東京から観光に来ている30歳と28歳のかわいいお嬢さんたち。(あと男女二人組も予約済みだったらしいが、連絡もナシのドタキャンだったみたい。日本人として恥ずかしいわ。連絡くらいしろーっつーの。)  (たぶん)3LDKのおうちを遠慮がちにキョロキョロしながら、「(トイレ・バスが一緒でホテルチックになってる以外)日本の住処とそんなにかわんないね!」とわたしたち。 でも、ひとつだけ大きく違うモノがあった。それは

キムチ用冷蔵庫!

うおー さすがキムチの国だ。とくにアパートのような場所でキムチを上手に作り保管するのにもってこいなのだそうだ。 見た目は「二槽式洗濯機」のようだが、熟成から長期保管まで出来ちゃう優れものらしい。韓国では嫁入り道具にもなる人気の電化製品らしいよ。 (日本でも「日本サムスン」から「キムチっ庫」って名前で販売されてるものがあるしいが。「キムチっ庫」ってそのネーミング・・。)


 2003/10/11 おいしい漢方茶を飲みながら・・・

イムさんの知人に「漢方病院」の人がいるらしく、そこで調合してもらった特別なお茶を頂きながら、座り方、お茶、漢方、韓国の病院事情、などいろいろな話を聞く。 漢方茶って聞くと、苦い?ってイメージがあったけど、これはとってもおいしくて、コクンと飲むごとに、のどから胸、お腹のあたりがじんわりあったまるような優しいお茶だった。 聞くと「女性にいいお茶」に調合されてるとのこと。このお茶、一週間分ぐらい欲しかったなー。(笑)

話の中に東洋医学からきてる言葉「未病」ということについての話が出てきたのだけど、これはわたしが通っている治療院(整体)でもよく聞いていた言葉だったので、とても興味深く聞き入ってしまった。 病名はないけれど実際感じる体の不調。その状態が「未病」であって、その「未病」のときに体に優しくしてあげましょう・・というようなこと。 漢方茶を飲んだり、体を温めたり、鍼をうったりとかね。(笑)


 2003/10/11 チマチョゴリで大変身!?

お茶したあとは楽しみのひとつ、チマチョゴリ試着会!
ド派手な色がまたこの衣装の特色でもあるけど、見た目と実際に着た感じは違ってくるそうなのである。なので、何十着もある色とりどりのチマチョゴリの中から、イムさんがパッと見のイメージで決めてくれた。 それがこれ。

ほうー わたしって黄色のイメージなん?

妹も「えぇっ? ねーちゃんが黄色?真っ黄色?」 て驚いていたけど、わたしが一番驚いたよ。なんたって、今まで一度も黄色い服に袖を通したことがなかったから。しっかし、こうゆう衣装をつけるとみんな歩き方まで変わっちゃうのが可愛くておかしくてー。フワフワしてるんだから、なにも小股で歩かなくてもいいのに、みんなして小股すり足で歩いてんの。(笑)  そして4人でキャイキャイ言いながら、写真撮ったり撮られたりを心ゆくまで堪能したのでした。 ちゃんとイムさんに着方、紐の結び方、座り方なんかも教えてもらったんだけどなー 結局覚えているのは座り方だけだー。


 2003/10/11 キムチ作りに初挑戦!そして韓国家庭の食事をいただく

いよいよメインイベント、キムチ作りに挑戦。
食卓テーブルの上に用意されていく、まな板と包丁と材料たち。あらかじめ下準備してある野菜の他は、自分たちで切る・切る・切る。 独身女性3名に混じり、たどたどしく野菜を切りながらキャオキャオよろこぶわたし=一応主婦。なんか学生時代の家庭科の調理実習を思い出したよ。

イムさんからキムチにまつわる話や食事の話を聞きながら、キムチを一緒に作っていく。 フードプロセッサーを使って手際よく作られていく「キムチだれ」に感心しながら、韓国では本当にキムチ作りは生活の中の必須科目なんだってことを知る。 日本にも漬け物文化があるけれど、それよりもっと毎日に密接していて、まるで空気かごはんのような存在みたい。 すごい。本当にすごいです。キムチ。 

途中で「キムチだれ」や「浅漬けキムチ」を味見したりして、それぞれのキムチが完成しました。自分たちで作った白菜のキムチ、カクテキ、チョンガキムチはそれぞれタッパーに入れてお持ち帰り。最後の仕上げはイムさんがチェックしてくれているとは言え、日本に帰ってきて食べるのがすんごい楽しみだったよ〜!(帰ってきて、あっとゆうまに「カクテキ」はなくなった。辛すぎずうまうまだったよ。)

家庭ごとにレシピも味も違うキムチ。
「きのう漬けたキムチ、食べない〜?」 と、ご近所さん同士交換することも多いそう。なんかいいな〜。
 

キムチ作りのあとは、イムさんの作る韓国家庭料理をいただく。
家庭でもあたりまえのように、ミッパンチャン(小皿に盛られた副菜)が出てきます。が、これはなにもわたしたちがお邪魔しているから特別なのではなく、ふだんでも食卓に並ぶらしいです。
この日のメニューは、
・ほうれんそうのナムル ・茎わかめと野菜のゴマ油炒め ・青唐辛子の炒め物 
・魚と大根のコチュジャン煮 ・豆腐と野菜のチゲ鍋 ・春雨と野菜の炒め物 ・海鮮チヂミ ・ごはん ・・・・あと、他にもなにかあったような気がするけど、 忘れてしまいました。

あ。ごはんのあとに、おこげにお湯を入れた「スンニュン」もいただきました。 今の時代は電子ジャーを使うのでなかなかおこげができないけれど、イムさんはわざわざ圧力鍋で炊いておこげを作ってくれていたんですね。 今時期はお湯で作るけど、暑い時期は水でも作るそう。 すごい食べ物!って思うかもしれないけど、食後の消化を助ける働きもある立派なメニューなのだそうです。^^
さすが、医食同源の国ならでは。
でも、昔の日本もそうじゃなかったのかな・・・?

さて、イムさんちで頂いた晩ごはん。これがお世辞なしに全部おいしかったんです。なんていうか口に合うんです。 イムさんちに住みたいなー!って思ったぐらい。(笑


 2003/10/11 好きだマッコリ。そしてアンニョンヒケセヨ

食事も終わり、ふたたび四方山話に花が咲くわたしたち。
いろんな話を聞くだけじゃ飽きたらず、ときにはイムさんを質問攻めにしてみたり。(出掛けて留守にしてた)ご主人のことを聞いてみたり。 男って〜どこの国でも一緒ね〜 なんて笑ってみたり。そうこうしてるうちに、わたしたち韓国で心残りがあり、それが「マッコリ」を飲めなかったことだ・・という話になった。

イムさん。ニヤーリしながらどこからか抱えてきました マッコリを!
ギャーギャー大喜びするわたしたち4人。(のうち、どうやら3人が酒好き。)

「どぶろく」をもう少し酸っぱくしたような味。発酵してますー!て味。 ニガテな人も多いらしいけど、わたしたち3人はまんまと好きな味で、「うまーい!」「好きだー!」を連呼しながら飲んでました。 イムさんに飲まないの?と聞くとポツリと「コレ飲むと、次の日頭イタクなるから。」って言ってた。
が、量が違うんじゃないのかしらー?酒量がサー。(笑

テコンドーの認定試験(のようなもの)から帰ってきた、小学一年生の息子くん。 もー めんこいったら! 日本人のたくさんのお客に慣れているらしく、人見知りのない人なつっこいボクでした。 妹のヒザの上にちょこんと座ったり、日本のガイドブックに載っている「焼き肉カルビ」の写真に過剰反応したりと、サービス満点。(サービス?笑)。 どうも、韓国ではそんなに焼き肉食べないそうなんです。 理由は、「牛肉カルビ。高いからね。」だそうで。なるほどね〜。


あっとゆうまに時間は過ぎて・・・。
予定は16時半〜19時半のプログラムだったのが、気づけば21過ぎ。あわわわー。本当は地元のスーパーも行ってみるつもりだったのに、スーパーの閉店時間は21時。ひゃー。でも、それだけ楽しかったということ。 気心知れたお姉さんのうちに遊びに来ているような感覚で、韓国家庭のフインキをたーっぷり味合わせていただきました。

またお会いしたいくらいです。 ありがとうー! イムさん。


イムさんちからの帰り道は、地下鉄乗り換えにチャレンジ。どうせならと、窓口でおじちゃんから購入してみる。 コレ、ちょっと手間取った。が、何事も経験経験。 韓国の地下鉄は東京で電車に乗るよりはるかにわかりやすい案内のおかげで、方向音痴でトンマなわたしでも気軽に利用できました。フリーツアーで来ても個人で色んなところに行けるねこれは。

ホテルに戻って来てバタンキュー。
さすがに疲れが出たのか、軽い頭痛に襲われてしばし安静。 復活後、余力があれば東大門市場にでも行こうと思っていたのだけど、余力もなかったし、ここですでに今回の旅に満足してしまっていた感があったのでサクッとやめて、また夜のコンビニへぷらぷらと。前日より遠いとことにあるコンビニ目指して明洞地区を歩き倒してみた。 夜の街を歩いていて目につくのは、やはり酔っぱらい。と、そしておびただしいゴミ。夜のソウルのゴミ事情はすさまじくひどいっす。よくぞこんなに・・・ってくらいにゴミ散乱。でもそのおかげか、街中で見かけるノラ猫の体格はよかったなぁ。(笑)
深夜、ゴミ収集車のおじさんが一生懸命働いている姿を目撃したよ。 だから、朝はキレイなんだね。


韓国最後の夜の締めくくりはやはりコレで。
冷たくってうまかったー!五臓六腑にしみわたったね。(笑

翌朝、6時半に迎えの車がきて空港へ。
途中、サッカーコートで練習試合をしている光景を4箇所も見たよ。みんながんばってるんだ。 昇ったばかりの朝陽に目を細めているうちに、少しウトウトしてしまった。 妹も寝てた。 乗り合わせた他の人もウトウトしてた。 みんなめいっぱい遊んだんだねえ。 空港に向かう車の中で、今度来たら何をしよう。何処に行こう。なんて考えてる自分がいて、くすーっとなった。 二泊三日じゃ足りない韓国。
知れば知るほど魅力があって興味がわいてしまいそうな韓国。

またいつか来たいよー!
そのときまで、アンニョンヒケセヨー!


 あとがき。

自分でも信じられないぐらいの長編。 たった二泊三日の旅なのに。
韓国らしい歴史が感じられるスポットなどに一切立ち寄っていない旅。
特別おもしろいアクシデントがあったわけでもない旅。
旅話を一番最初に聞かせたオットに言わせると、「ほうー。で、もっとすごいことなかったの?」な旅。
でも、小さくてとりとめのない出来事でも、わたしにとってはとっても楽しい旅だったのでした。

とくに今回の旅では、人とのまじわりがとても楽しかった!
不思議なことに行く先々で、韓国人、日本人と出会い、それぞれの人たちからいい刺激を受けました。帰りの飛行機では妹と席が離れてしまったのだけど、かわりに隣の席に座った釜山の業者と取引をしているというオジサンに、韓国にまつわるたくさんのお話聞かせてもらったりも。韓国という国の、良いところも悪いところもよく知った上で聞かせてくれる話しはとてもタメになり、ちょっと他では聞くことが出来ないような話はとても興味そそられるものばかりでした。
結局、最後の最後まで韓国にまつわる出会いで終わった旅。

はじめての韓国で、なぜこんなにもまたいざなわれてしまうのか。
また来い!ということなのか。(笑
うん。出来ればまた来たいよー 韓国。
その時は、もう少し韓国語を覚えて行こう。

最後に。
つたない姉を連れていってくれた妹ちん。
カムサハミダー!またこんどいつか・・。


Fin

韓国おかいものコレクション(未定)
ぽちぽち載せるかも予定。 でも、気づいたらぜんぜん買ってきてなかったんですがーっ。

  これは既出だね。