独身貴族である妹様の“おごり”で、韓国二泊三日の旅に行ってきました。
気性は激しいがなにげに神経細やかな妹と、のんきな長女気質でどこか抜けてる姉による、はじめての二人旅。はじめての韓国。 さて。どんな旅になったのやら。
本人の忘れなメモ感覚で、旅先で感じたことを交えてだらだら書きつづっているため、とりとめのない長編になってしまってます。 興味のあるところだけで読み飛ばしてもらって全然構いません。が、この日記で少しでも旅気分を味わってもらえたら・・・ とてもうれしくおもいます。

 おしながき

1┌2003/10/10 いざ 出発!
 ├2003/10/10 きたぜ!韓国!
 └2003/10/10 喰うぞ!焼き肉 タナからぼた餅マツタケ!?

┌2003/10/10 脱ぐぞ!汗蒸幕〜1 垢すりで子供がえり
 ├2003/10/10 脱ぐぞ!汗蒸幕〜2 “しるし”がこんなに!
 ├2003/10/11 行くぞ!コンビニ 深夜1時。
 └2003/10/11 飲むぞ!乾杯 韓国ビール

┌2003/10/11 おはよう〜! あわび粥の真実
 ├2003/10/11 なんだ?ここは。南大門市場だ。
 ├2003/10/11 道に迷って韓国のバリアフリーを考える。
 └2003/10/11 ロッテデパートはサラリと3フロアーのみ

┌2003/10/11 模範タクシーで仁寺洞へ
 ├2003/10/11 強気でがんばれ!ニホンジン!
 └2003/10/11 仁寺洞ウォッチング

┌2003/10/11 「キムチ作り」の家庭におじゃましまーす!
 ├2003/10/11 おいしい漢方茶を飲みながら・・・
 ├2003/10/11 チマチョゴリで大変身!?
 ├2003/10/11 キムチ作りに初挑戦!そして韓国家庭の食事をいただく
 └2003/10/12 好きだマッコリ。そしてアンニョンヒケセヨ
   2003/00/00 あとがき。

 2003/10/10 いざ 出発!

新千歳空港内でお盆以来の妹と再会。携帯って便利だー。
12時、旅行会社の窓口で受付後、閑散としている「大韓航空」カウンターでちゃちゃっと手続き。そのあとすぐ近くにあった「北洋銀行」にてちゃちゃっと換金。

搭乗まではスムーズにあっとゆうまだった。
座席は窓側。晴れていたし気持ちのいいフライトになりそうだ。14時過ぎ離陸。ほどなくすると機内食が出てきた。が、空港内で高いサンドイッチ&もろもろを食べていたため、食欲まったくなし。なしどころかウップ・・な感じ。それに→これじゃあそそられないー!何が悲しくて空の上で鮭なのよ。(しかもパサパサな鮭。) 北海道だから? そういや帰りの便はジンギスカンだった。(わたしは大好きだけど)あんなクセのある肉を出すなんて、なんてチャレンジャーなんでしょ。大韓航空。

飛行機内から見る空が好きだ。地球は丸くて、人間なんてちっぽけで、なんてことを思い出させてくれる色。 上空から見る韓国本土は、日本の景色と違って見えた。山々がどこまでも連なり、その間を大きな川が触手を伸ばすかのように細部まで広がっている。 山間に小さな集落のようなものが見える。 そこで暮らす人々はどんな生活をしてどんな夢を見ているのだろう・・。 ふと、『山の郵便配達』の父ちゃんと息子のことが頭をよぎった。 て、この映画の舞台は「中国」じゃん。

 2003/10/10 きたぜ!韓国!

17時過ぎ到着。2時間ちょっとのフライトで韓国。 近いー。 でもその間にしっかりと妹はムクミまくりでまんまるに。姉は乾燥しまくりでシワシワになっていた。イヤー。
空港内は噂に聞くニオイがほんのり漂っていた。キムチというか辛酸っぱいようなニオイ。ニオイのもとはなんなんでしょ。 余談だが、スリランカのコロンボ空港はカレーっぽいスパイスのニオイがしてた。さすが香辛料の国。 そう考えると日本って無臭国だよなあ。

入国審査は長蛇の列ができていた。 空いていそうなところに適当に並んでいると、前にいた30代ぐらいの女性がクルリと振り向き『ガイコクジン。アッチよ。(日本語)』と教えてくれた。 早速ここで韓国人の優しさに触れ感激する道産子シスターズ。 案内のようなところがあったのでそこで「あのー 日本人ですけど、(審査の列は)どの場所ですか?(日本語)」と聞いてみた。が、意地悪そうな韓国人女性にオール韓国語でまくし立てられ挙げ句鬱陶しがられ、結局わからないままその場をスゴスゴあとにするはめに・・。 「これだけ日本人観光客が多いってのに、なによー!」と逆ギレシスターズ。(よく見るとちゃんと『外国人』って書いてあるゲートがある。)
ほんと、これだから。 日本人って自分勝手なのね。あ。わたしたち姉妹が勝手なのか。

仁川空港お迎え出口では、ガイドにうまく探してもらえず、こっちからも発見できずというプチアクシデントがあったが、なんとかご対面できた。(他の旅行会社のガイドが探してくれた) 他のツアーの方たちと一緒にバンに乗り込み、一路ソウル中心部をめざす。 ソウルでは金曜日の夕方は魔の渋滞タイムらしく、ガイドさんがイライラを露わにするほど、めっさ渋滞になっていた。そのため予定を大幅に遅れホテルにチェックインすることとなる。

空港からの道路は片側4車線。日本じゃあまりお目にかかれない交通マナーがまかり通っていたが、それもまた韓国らしくてわたしの旅行気分を盛りたてた。 途中、通りの両脇にウェディングドレスのショップが何十軒も続いている通りがあった。家具屋は家具屋、金物屋は金物屋という風に、同じ種類のショップが続くのもソウルの特徴らしい。ガイドさんにそんな話を聞きながらすでにとっぷりと日が暮れた街をぼんやり見ていた。山吹色した大きくて丸い月がのんびりわたしたちを見下ろしていた。

 2003/10/10 喰うぞ!焼き肉 タナからぼた餅マツタケ!?

20時半過ぎ、ホテルチェックイン。
宿泊先は明洞地区にある「メトロホテル」。ホテルの入り口にある星印は3つ。いわゆる2級ホテルだが、小さなビジネスホテルといった感じで思ったより悪くなかった。 フロントでは思いの外日本語が通じなかったけど、用件は鍵を預けるときぐらいだし。

荷物だけ部屋に置いてきてすぐさま焼き肉屋へ。
きっと21時閉店だったのかもしれない店内は、わたしたち姉妹と帰り支度をしている謎の3人家族(家族なのかも謎)だけ。 カタコトの日本語で店員がオプション注文を聞いてきた。 メニュー表を見る必要もない。焼き肉と言えば何はなくともまず これだ。 てことで、おにーさーん ビールふたつー!
うまいっ! ビールが。 まだ焼き肉焼けてないってのに、飲む飲むシスターズ。
 
焼き肉の方は・・ まあハッキリ言ってふつうだな。 ふつうにおいしかった。 キムチやナムルもおいしかった。 冷麺は日本で食べるものより好きだった。細麺だったし。

そうこうしてるとお隣の謎ファミリーが話しかけてきた。そしてこれをくれた。(→) しいたけ?イヤちがう・・

まーつーたーけーだー!?

なんでも、市場で買ってきてもらって鍋にしてもらったのだが余ったらしいのだ。つまり、喰いすぎで飽きたらしい。で、もったいないから、よければいかが?と。ありがたくいただきました。わしわし食べました。ぼりぼり食べました。でもこんなにゴロゴロとじゃ松竹様のありがたみがないじゃないっすかー!(嬉)

お腹もいっぱいになったし、ビールでほんわりになったし、ご機嫌で「マッシソヨ〜!(おいしい)」「カムサハミダ〜!(ありがとう)」 なんて愛嬌振りまいて店を出ようとしたら、あわてて呼び止められた。
アハ☆ ビールの料金払ってなかったわー。